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SUPER GT 開幕直前 カウントダウンスペシャル!①

石渡美奈×土屋武士 「ホピ子復活対談」①

昨年夏のレースで火災にあったホピ子ことHOPPY Schatz GR Supra GTが、皆様のご支援や熱い応援を得てついに復活し、今年の第1戦からレースに復帰します。今週末の開幕 戦に向けて、土屋武士チームオーナー/監督と石渡美奈共同チームオーナーの対談をお送りします。

<開幕まであと3日>
すべてが燃えてしまったあと、
「ホピ子を、また作るぞ」。
そのことだけを言っていた。

石渡:今日は、開幕前の富士スピードウェイでの合同テストが終わったすぐ後です。まずは初走行おめでとうございます。

土屋:ありがとうございます。

石渡:ここまでのことをいろいろお話をしたいのですが、まずはやはり去年富士でのアクシデント火災のことから。

土屋:今思い返しても、これは現実なのかなっていうのをずっと繰り返してループしてる感じです。自分の中で認めたくない、受け入れたくないっていう気持ちでした。と同時 に、今やるべきことは何だという、現実への対応もしなくちゃならない。

石渡:過去にもいろいろなことあったけれど、あんなに大きな火が出たことがなかった。 あれ?いつもと違うなと思ったのと、このあたりから火が収まり始めるっていうタイミン グに来ても火はむしろ大きくなったんですよね。

土屋:2021年に親父が亡くなって、その後車を作るって決めて、22年に現在のホピ子がスタートしました。でも、22年はクラッシュが立て続けにあって、カウンターパンチを喰らいました。23年はもうクラッシュはないと勝手に思い込んでいたところに、富士でのテストでクラッシュ。でも、やるしかないので、また車を作って戻って、本当に立ち直る前に火災が起きて。

石渡:で、本当に事の重大さを知ったのは、ブルーシートをかけられて車が帰ってきた時です。監督がピットウォールから戻ってこられて、開口一番今季はもう無理っておっしゃったので、そういう判断されたんだなと思って。でも、他のチームを巻き込まず、人身に被害がなかったのが本当に良かった。

土屋:マシンが燃えている映像を見て、もう無理なのはわかっていました。どうしようかなみたいな途方に暮れるというか、そんな感じではなかったですね。あの時に、次に何をするべきかっていうところでは、自然にチームのスタッフにまた作るぞっていうことだけを言ってたような気がします。 (続く)