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おかげさまで25周年
黒ホッピーより感謝を込めて
おかげさまで25周年
黒ホッピーより感謝
を込めて

黒ホッピー/
ホッピーブラックとは

About KURO HOPPY /
HOPPY BLACK

ふたつ名称があるのは、店舗向け(360ミリリットル)と市販向け(330ミリリットル)があるため。前者を「黒ホッピー」、後者を「ホッピーブラック」と呼び分けているため。

研究開発に約10年をかけ精魂こめてつくった黒ホッピーが市場で産声をあげたのは、1992(平成4)年のこと。開発当初、どんなタイプの黒ビールにするかを試行錯誤していた石渡光一社長(現会長)は、ビアホールで黒ビールを嗜む人を観察しながら、プレーンと黒をハーフ&ハーフで楽しむ人が多いことに着眼。定番のホッピーとミックスできる黒タイプをイメージし、浅煎りから深煎りまで4種類の麦芽を厳選。配合の比率を変え単色麦芽と組み合わせながら一番飲みやすいバランスを見い出した。こうして黒ホッピーは、ほどよい香ばしさと、甘みと苦味のバランスを兼ね備えた、日本人の繊細な味覚に合う黒として誕生した。

あれから25年、「黒」の物語はまだまだ続く。

製品 アルコール分 % エネルギー kcal タンパク質 g 脂質 g 糖質 g
黒ホッピー 0.8% 12 0.1 0.1未満 1.9
ホッピーブラック 0.8% 12 0.1 0.1未満 1.9
黒ホッピー生誕秘話

人もモノも想いも
混ざるから、ハッピー

黒ホッピー発祥の店
「たつや(東京・恵比寿)」を訪ねて

1992(平成4)年、いまから25年前に誕生した「黒ホッピー」。
ホッピー党の間でも、ほどよい香ばしさ・甘みと苦味のバランスが絶妙で、
「真のツウには黒ホッピー派が多い」といわれるほど。
ホッピービバレッジは繊細な味覚に合う黒をお客さまのもとに届けようと、
その研究開発に約10年の歳月をかけたが、そこには「黒幕」の姿があった。
誕生25周年を記念して、東京・恵比寿にある創業41年を迎える
居酒屋「たつや」の名物店主であり
黒ホッピーの生みの親でもある佐藤正光会長を訪ねた。

眠らない街・東京。
人と人の交わり

金曜午前8時。「花金」にそなえ都内の居酒屋は嵐の前の静けさの中にありそうなものだが、ここは違う。JR恵比寿駅西口を出て左手に徒歩2分、赤提灯と「日本一 恵比寿たつやのやきとり」の看板が目印の「たつや」は創業41年、午前8時開店・翌朝5時閉店という、21時間営業の居酒屋だ。訪れたこの日もコの字カウンターはもちろん、テーブル席にも先客の姿が。常連・夜勤明けと思われる顔ぶれ、スーツ姿のビジネスマンなど、眠らない街・東京に生きる、まさに十人十色の人々が集まっていた。朝8時から飲んで食べている輩がいるのをみているだけで「まだまだ日本は大丈夫だ」と思ってしまうのはなぜだろう。踊る心に駆けつけ一杯、さっそく黒ホッピーを注文する。

黒ホッピーは浅煎りから深煎りまで4種類の麦芽を厳選、黄金率を見出して味を追求したうえ、ホッピーと同様に低糖質・低カロリー・プリン体ゼロという「健康優良・東京ドリンク」。そのまま飲む派も多いが、喉越しのよい黒タイプなので、ホッピーと混ぜてハーフ&ハーフにするのもおすすめだ。起きたばかりの五臓六腑に染みわたる飲みやすさとうまさ。エンジンがかかってしまいそうなところで、会うべき御仁が現れた。「お!いらっしゃい!飲んでるかい?」 店内がパッと明るくなる声と笑顔。御仁の名は佐藤正光さん、「たつや」の名物店主であり会長、そして黒ホッピー誕生のきっかけとなった「黒幕」だ。

黒ホッピーが販売を開始して25年になることを伝えると、開口一番、「もうそんなになるかい?早いねえ!うまいもんね、僕も毎日飲んでるよ。もっともっと飲んでほしいねえ!」。大阪出身の佐藤会長が上京したのは28歳のころ。「遅い方だよね。でも東京に行かなきゃと思ったんだ」。自身のインスピレーションに従い人生を歩んできた佐藤会長は、タクシードライバーや建築業を経て、目黒にあるボウリング場の支配人になった。ホッピーを初めて飲んだのは「忘れもしないよ、48年前だ」。たつやを創業する前のことで、「師匠」である中目黒のやきとり屋「さつまや」で飲んだのが出会いだったという。

「うまい」と「いいご縁」。会長と社長の重なる想い

「うまかったねえ!うちのやきとりにはビールではなくてホッピーでいこうと思ったよ」。それを聞いたホッピービバレッジの石渡光一社長(現会長)は、41年前のオープン当日、お祝いに駆けつけ、王道である三冷ホッピーのつくり方を佐藤会長に直々に伝え、ホッピージョッキを冷やす専用の冷蔵庫を贈呈。佐藤会長は感激した。

「気っ風がいいでしょ?うれしかったねえ!ホッピーはうまいし、健康にもいい。だけどそれだけじゃなく、ホッピーと関わる人とのいい出会いがあった。業者さんをはじめ、ホッピーさんには本当にお世話になってきたよ」

笑顔と雰囲気からそれは滲み出ているが、佐藤会長の話には愛と感謝があふれている。だから人が集い、彼の話に耳を傾けたくなるのだと感じる。佐藤会長と石渡光一社長(現会長)の縁が交わり、想いが合わさってこその人間関係がそこにはある。

「ホッピー」と「ギネス」。混ぜて生まれた新商品のアイデア

メニューのおいしさは当たり前。ビールに負けない相棒、ホッピーで鬼に金棒、「日本一 恵比寿たつやのやきとり」の謳い文句どおり、1976年の創業以来41年、黒字続きという繁盛ぶりだ。たつやのホッピーは直伝の「三冷」スタイル。たつやのお客はホッピーがすすめる一番おいしい飲み方を知っている。基本を堪能したからこそ、オリジナルを楽しむ心が生まれる。黒ホッピーもまた、そうした遊び心から生まれた。

黒ホッピー開発のきっかけはこうだ。当時、スタウトが好きでギネスビールを愛飲していた佐藤会長。自分の好きなホッピーとギネスを混ぜたらもっとおいしくなるかもと思い立ち混ぜて飲んでみたのだ。「そしたらやっぱりおいしいの!すぐに『黒ホッピー』として人気の看板ドリンクになったけれど、ギネスは原価も高いしお客さんからも心配されてメニューから外すことになったんだ」。それを知ったホッピービバレッジの営業担当が、なにかできることはないものかと会社に報告したことがきっかけで研究開発がはじまり、そこから商品化の実現には約10年を費やした。初めて飲んだときの感想を佐藤会長に聞くと「びっくりしたよ、まさか本当につくるとはね!本当においしいし、今度は僕が心配したよ、ちゃんと儲かるのかって(笑)」と、まるで昨日のことかのようにその感動と興奮をシェアしてくれた。

混ざる楽しさこれからも。酒場の流儀とホッピーの可能性

佐藤会長と常連さんと一緒にカウンターに腰掛け、ホッピージョッキを傾けながら思い出話に花を咲かせていて気づいたことがいくつかある。たつやはまるで紳士クラブのようだ。午前8時から酒と肴を嗜む輩が集う場所でありながら、悪酔いしている人は見当たらない。誰もが楽しく、もしくは自分のペースでしっとりと思い思いに「飲みの時間」を過ごしている。行儀がいい、というのは語弊があるかもしれないが、そこに流れる「おとなの時間」は、なんとも優雅で紳士的なのだ。たつやという酒場の流儀を目の当たりにした気がした。
「そうだね、ホッピーを飲むといい酔い方ができると思うよ。悪酔いをすることはないんじゃないかな。僕は月・水・金曜と店に出て3杯飲んで、そのあと家でも2杯は飲むね。それでこれだよ、元気でしょ」

人との縁も大切にする佐藤会長、この日、ホッピービバレッジの新しい担当営業とさっそくキャッチアップ。

「混ぜるからおいしくなるし、楽しいんだ。これからも混ざっていってほしいね」
 ホッピーの最大の魅力とこれからの可能性については、このひとことに尽きる。ホッピーとギネスビール、好きなものを混ぜて「黒ホッピー」の生みの親になった佐藤会長。人が集い混ざり合う酒場を舞台に、味と深みのある、愛と感謝のある生き様を貫いてきた佐藤会長だからこそ、「混ざる楽しさ」を断言できる。混ざるには揺るがない芯が必要で、楽しみを感じる余裕も必要だ。ホッピーには揺るがない芯があり、ミックスする楽しみを謳って来年70年を迎える。黒ホッピーは今年四半世紀の若手、これからどんな風に混ざり、新しい顔をみせてくれるのだろうか。

「ここ最近ずっとやってみたいと思っていたミックスがあるんだよ。一緒に飲んでみてくれない?」
 思い立った佐藤会長が混ぜたものとは一体なんだったのか。それはこの日、あのカウンターにいたわたしたちだけの秘密だ。商品化されるかは、これからのお楽しみ。

たつや 駅前店(1F・地下)

Tatsuya EKIMAE

〒150-0002 東京都渋谷区恵比寿南1-8-16 
TEL: 03-3710-7375(1F)、03-3710-5844(地下)
営業時間: 月〜土 8:00-翌5:00(1F)、月〜木・土 17:00-1:00
※金・祝祭日の前日は17:00-翌5:00(地下)
休業日: 日祝祭日

たつや 南店

Tatsuya MINAMI

〒150-0002 東京都渋谷区恵比寿南2-2-2
TEL: 03-3791-5577
営業時間: 月〜土:16:00-1:00
休業日: 日祝祭日