ACT
02

episode 2

住まいを省エネ型に変えよう。

家庭からの二酸化炭素排出量は、日本全体の16%を占めています。その内訳をみると、大きく占めるのは照明と家電製品です。照明器具としては、LEDが効率的な省エネ対策になります。LEDは白熱電球よりも約80%、蛍光灯と比べても約70%も消費電力が少なく、電気代も大幅に削減できます。家電製品では、買い替えの時に省エネ家電を選ぶのがポイント。エアコン、冷蔵庫、洗濯乾燥機、給湯器などは新しいものほど省エネタイプになっており、電気代も節約できます。また、お住まいの自治体によっては、省エネ性能の高い家電に買い替えた場合、特典がもらえる制度があります。

次に、家庭の二酸化炭素排出の約4分1が冷暖房によるものです。これを少しでも抑えるのに効果があるのは住まいの断熱です。家全体を断熱材で覆うことで暖房の熱を外に逃さず、効率よく部屋を温めることができます。熱が逃げやすい窓は二重ガラスにしたり、カーテンを利用するなどでより効果が増します。また、断熱材は外からの熱も遮断するため、夏はエアコンの冷房運転が少なくて済みます。

断熱性を高めた住まいは、健康にも良いといわれています。寒い冬にお風呂に入る時、暖かいリビングと寒い脱衣所の温度差によるヒートショックで脳卒中や心筋梗塞などが起こることがあります。断熱性を高め、浴室やトイレを暖かくしておけば、そのリスクは低く抑えることができます。また、断熱性能が高い住まいでは、結露が少なくカビやダニの発生しにくくなります。これによって、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、気管支喘息などの症状が改善したという研究成果もあります。


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住まいを省エネ型に変えよう。