脱バカオンナ
4月20日(日)
師匠から、「恋は勝ち負けじゃない、好きか嫌いかだ、
理屈じゃなくて、なんとなく、な」
と言われたのが3月。
あれが私には衝撃的だった。
生まれて40年、私の恋愛観は思い切り間違っていたんじゃないか・・・?
そう言えば・・・、で、
かつてムーミンから言われた言葉の数々を思い出す。
あの時は意味がわからなかったけれど・・・。
祖父母、両親から頼まれもしないのに
自ら勝手に
”私はホッピーの跡取り”という意識を
強く、強くもち、それを自分に植えつけた幼少期。
ところが私が育った70、80年代は
女性が現在のように社会の前線でバリバリ働くような
環境ではなく、
「いかに跡を取るか」を考えた私が行き着いた結論が
「婿取り」であったのは、ごく自然な流れであろう。
つまり、幼少のみぎりからわたしにとっての
恋愛や結婚は、恐ろしいことに
ビジネスの1つだったのだ。
「俺は、貴女の人生のパートナーになるんだよね、
ビジネスパートナーじゃないよね」
かつて、結婚を語った彼に言われたことがある。
「あたりまえじゃない!」
何言ってんの?とばかりに
切り返したけれど、あの時の私は・・・。
どうやら私は、ビジネスマン、ホッピー3代目としての
私を育てることに、40年の歳月と私自身のエネルギーを
費やしてはきたが、その分、
自分自身を育てることをごっそり置いてきぼりにしてしまったらしいと
気づいた40歳の誕生日。
このままじゃ、幸せになれない、
こんな私では、社員が安心してついていける3代めにもなれないと
過去最大の危機感を感じて
今年の課題を「自分と向き合うこと」に。
始めたこの3月は、自分が整理できなくて
まだまだ愛することより、愛されることに価値があり、
外的要因に一喜一憂してしまい、とても苦しかったな・・・。
私の危機感を察知してくださった
親しくさせていただいているカウンセラーの方が
7月に予約していた合宿に前倒しして
このゴールデンウィーク、私だけのための
プログラムを組んでくださった。
自分自身と向き合う研修を受講予定。
いったい何が出てくるのか・・・。
そんなこんなで、向かったバンクーバー。
ドクターから彼を慕う、私の友人でもある
Yさんの話を聞く。
「あの娘に言ったんだよ。
料理くらい出来なくちゃって。
仕事が幾ら出来てもダメ。
(ちなみに彼女はバイリンガルで
とても優秀な弁護士)
そういうオンナを、”バカオンナ”って
言うんだよ、ね、ミーナさん」
そう、つまり私も「バカオンナ」の
烙印を押されてしまったというわけで。
でもその時、素直に
そうかもしれないなぁって思った。
大好きな彼が一番喜ぶことをしてあげたいとか
大好きな彼の為に何かをしてあげたいとか思ったときに、
豪華なレストランに連れて行ったり
豪華なプレゼントを贈ったり
それはそれで悪くないけれど
いつもそれじゃぁ、どうなの?って思うよね・・・。
愛されることより、愛することを。
そして、誰かの喜ぶ顔を思いながら
準備をすること、この喜びの時間が
私の心をピカピカに磨くんだなということも気づく。
ちなみに、その友人Yは、
ドクターからバカオンナの烙印を押された直後
料理を習いはじめ、最近
ブイヤベースを作って、友人達を自宅に招き、
すっかり「脱バカオンナ」を果たしたらしい。
日本に戻ってきて友人のYにさっそくメール。
「どこの料理教室へ行ったの?」
「ミーナさんもバカオンナの烙印押されたんだ!」
笑顔と共に、返信が届いた。
彼女が通った料理教室は渋谷だとか。
考えている余地は無い、
その料理教室にすぐ、申し込みのメールを送る。
すると・・・。
ご縁ってめぐるのね・・・。
その料理教室を運営されている代表の方からの返信に
「ミーナさんて、ホッピーの方なんですね!
僕はホッピーが好きであれば、ホッピーを飲んでいるんですよ」と。
プライベートレッスンでは、生徒が作りたい料理を教えてくれているとか。
う~ん、これは、ビジネスにもつながるかも・・・!!
私の心は、さらにウキウキワクワク、頭はぐぃーんと廻り始める。
けれど。
まずは、「脱バカオンナ」。
動機は不純で良し、
目指すはダーリンの7月のお誕生日。
彼のお誕生日を手料理で祝って
あげられるくらいの
オンナに変身しま~す。