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ホッピーを止めるという選択

11月6日(火)

夕方、プレジデント誌の取材を受けた。

さすが、プレジデント誌というのか、
骨のある取材を受けたような気がしている。

あまりにも驚いた質問が
「業績が悪い時に、ホッピーを止めるという
選択肢はなかったのか?」

「ホッピーに、競争力がないと
思い切る勇気は無かったのか?」

もちろん、数字データを見て
ダメなものはダメと、
止める勇気は持っているし、
すでに現在、その候補にあがっている
商品も実際にある。

けれど、10年前にホッピーに
入社した時
商品だけでなく、組織的にも
私を取り巻く環境も
決して良くなかったけれど
一度も、「ホッピーを止める」ということを
思い浮かべたことは無い。

そうか、そういう選択肢もあるのか、と
知らされたぐらい。

こうして、本音を引き出そうと
挑発され続けた最後の超大型質問。

「そこまで、師匠を慕うなら
なぜ、師匠を社長にしないのか」

私はこの10年を思い出していた。

「俺なら、ホッピーののれんを身売りして
意気揚々と一生を送るな。
今なら、高く売れるだろ」
と言った先輩もいた。

「うちに身売りしませんか」
大手メーカーの役員さんに
ある早朝、呼ばれて
そう持ちかけられたこともある。

祖父が生み、父が近代化させたホッピーというのれん。
ホッピーをこよなく愛してくださる
お客様が育ててくださったこの大事なのれん。

先輩の言葉も、役員さんの相談も
間違ってはいない。

のれんを守る。そう決めたら
やり方は幾つもある。

私が選んだのは、小さくても良いから
自分の手で守ること。
私と価値観を同じくできる
社員達と、育て続けること。

これは決してラクではない。
また、日本の飲食市場を独占している
4大ビールメーカーと肩を並べられるような
大手メーカーになることもないだろう。

でも。
私は一生、自分で汗をかき続けたい。

社員と共に、時には涙を流し、時には怒号も飛び交わし
笑い合い、どこまでも夢を共有していきたい。
私たちの夢を通じて、
お客様にも楽しい夢を描いていただきたい。

共に働くことになった
ご縁の奇跡、この小さな奇跡を大切にして
お客様との大きなご縁の輪にしていきたい。

おかげさまで、近頃
取材がどど~んと増えた。
その対応に、セバスチャンが四苦八苦。
整理の苦手なせばすの彼が
自主的に一覧表を作成してきた。

広告費の無い我が社が
こうして、マスメディアに取り上げていただけることは
本当にありがたいことであるが、
一番ありがたいのは、実は
思いを口に出すことで
私自身の思いの整理であったり
自分再発見につながることかもしれない。
口には出さないが、その場で方針を
決定していることも少なからずある。

頭の中の思いを、実際に口に出してみると
実際の実力や、自分の本心とずれていることがあって
現実的ではないことがママあるのよね。

赤坂の小さなホッピーオフィスに
訪れてくださる記者の皆様、
どうもありがとうございます!!