「逃げない心」の芽生えに気づく
5月22日(火)晴れ
始まりから試練続きの一日だった。
朝は、社員からの報告で
私の闘志に火がついてしまった。
「ぜったい、まけないっ!!めくってこ~い!!!」
「自分まで燃やされそう」と
みんなから逃げられたほどに
メラメラと燃えていた。
でも、燃え盛る私を見ながら、
方針書の「ライバルに関する方針」の
とある一文について、
ぴよこ達は納得していた。
まさに、方針書にあるとおり
「社員教育は現場教育重視」。
けれど・・・。
事件はこれだけでは終わらなかった。
この直後、もっともっと大きな
「見たくない現実」が私の前に隆々と
その姿を現したのだ。
名づけて。
『700万をミスミスどぶに捨て未遂事件』
製造部門からガンガン上がってくる
設備投資依頼、
営業部門に投じたい販促費。
管理部門に投じたい基幹システム費用。
今のホッピー社と、これからのホッピー社のために
使いたい費用は、天文学的数字に上るのに
もちろん、体力の小さな我が社では
その資源は限られているわけで。
だから、社員の声を聞いて、
彼らには謝りながら
納得してもらいながら
計画的に一つ一つ、形にしていっている。。。
なのに、なのに!!
これも過去の膿のひとつと言えばひとつなのだが。
が、しかし。
現在、社長から指示を受け
ホッピー社の総監督役を預かっているのは
この私なわけで。
こんなことが、我が社に存在し続けていたことを
気づけなかった自分が情けなくて悔しくて
社員に申し訳なくてお客様に申し訳なくて。
表参道から原宿までの道を歩きながら
自分の気持ちを整理する。
「だめだ、あきらめちゃ。英知を結集して
闘わなくちゃ・・・!」。
即行、キングに電話。
今朝の決定について、再考をお願いし
理解し、一部変更について快諾いただく。
大きな問題の、一部はこれで解決。
さて、難題はもうひとつの問題。
こちらは一筋縄ではいかないぞ・・・。
その道のプロ、何人かに電話をしてただいま相談中。
しかし。
会社に関わる金銭のことで、
他のことに手が付かないくらい
こんなに悔しく思ったのは実は、初めてで。
もう一人の冷静な自分が
湯気を出して電話を掛けまくっている自分を
興味深く見ていた。
「ミーナ、変わったね」。
近頃、便器に手を突っ込むことが
すっかり怖くなくなった私だが
見たくない現実から目をそらさずに
立ち向かおうとする心も
トイレ掃除のおかげかな。