恩師 その2
9月17日(日) 晴れ
もう一日、今度は別の恩師のことを
語りたい。
昨日、葬儀場でなつかしい恩師2人に
会った。
中学・高校時代の校長先生と
宗教の時間や、私が入っていた
サークルのご指導をいただいたシスター。
この校長先生もご闘病中と
聞いていて、案じていたのだが
お会いした時には、
かつてと変わらないご様子だったので
ちょっと安心した。
彼女はまた、在学中
とても厳しい先生だった。
しばしば授業中、ベランダ伝いに
見回りにいらしては、
授業以外のことをしている生徒を
見つけると教室に入ってきて
「没収」→職員室にお呼び出し。
保護者に対しても厳しかった。
「学校の方針に従えないのなら
入学をお断りします」。
あれ?
これって経営方針と似てるんじゃ・・・?
そう。
師匠のもとで学び始めた私は
母校で受けた教育と
師匠から聞いている経営の基本に
共通することが多いと
近頃、感じることが多いのだ。
週一回、いやいやながらやっていた「ワックスがけ」は
環境整備に、
制服の着方や持ち物のルールも厳しかったが
私たちは確かに、「形から入って心に」至っていた。
親が母校を選んでくれたのだが
おかげさまで、良い教育を受けさせてもらったなと
思う。
さて、その恩師。
重い病気も彼女の、アノ、気性で
きついリハビリも耐え、次々と
後遺症を克服されていると伺っていた。
そのとおり、お会いすれば
目の光、配り方は
以前と同じ威光を放っていた。
一週間前までは、もっとお具合が悪いと
伺っていたのに。
かつての教え子を前にして
教員プロ魂が、彼女を支えたのだろう、
そのプロ魂がすばらしいなと、
そして、きついリハビリに耐えて
がんばっていらっしゃる彼女の姿も
また、かっこいいと・・・。
私がこんなになっちゃったのも
こういう先生の背中を見て育ったからかも・・・、な~んて。
否。
彼女の教え子として、
私も不撓不屈の精神で
がんばろうと思ったのであった。これが本音。
つくづく。
祖父母、両親、恩師、師匠・・・
大事な人生の先輩たちには
一日でも長く元気でいてもらいたいものだ。