こだわりにはこだわり続けること。
8月23日(水)晴れ
以前、東京で本格焼酎を乱暴に飲み
のたうち廻るほど、苦しい思いをした私は
乙類焼酎が苦手だった。
ところが、今回の旅で
芋焼酎の美味しい飲み方を
地元の方に教えていただき、すっかり
イメージが変わってしまった。
昨夜、口にした芋焼酎は15種類。
割り水と5:5で割った焼酎を
適温で燗にした芋焼酎のおいしいこと!
焼酎のお湯割りって、熱湯で割るものとばかり
思っていたが、これは商品の本当のよさを
殺してしまうと知る。
ホッピーの飲み方に通じるものがある。
かつて、「売れればよい」と、
ホッピーを売ったお客様がいらして
私たちもそれをヨシとしてしまい。
おかげで、とんでもないホッピーの飲み方が
定着してしまい、現在に至る。
すなわち。
焼酎:ホッピーが8:2
焼酎もホッピーもろくに冷やさず
さらに、氷はじゃぶじゃぶ、
ホッピーは炭酸飲料だから、かき回したら
ピリッとしたホッピー本来の旨さが飛んでしまうのに
ご丁寧にマドラーまでついてくる・・・!!!
心をこめてホッピーを醸造している私たちは
この「ダメダメホッピー」に出会うたび、
ホッピーを殺されているようで
泣きたくなる。
もちろん。
ホッピーは嗜好品なので
どんな飲み方であれ、
それが好きとおっしゃってくださる方については
私たちが何を言う立場でもないのだが。
気になるのは、氷入りのホッピーをホッピーと
思っている方に、私たちがお薦めしている
冷やしにこだわった3冷(さんれい)ホッピーを
飲んでいただくと、「まったく違う!このホッピーは美味しい!」と
言っていただく事が多いこと。
好むと好まざるとに関わらず
ホッピー本来の味わいが伝わっていないことが
多いと感じている。
ホッピー本来の持ち味を伝えていく
伝道活動は、一朝一夕ではなしえない。
けれど。
生産者としての誇りを忘れず
決してあきらめず、執念で
美味しいホッピーを伝え続けること。
芋焼酎に誇りをもっていらした
工場長の姿を拝見して
自分を恥ずかしく思っていた
私でした。