工場は会社のショールームである。
8月22日(火)晴れ
お客様に誘っていただき、鹿児島での
芋焼酎勉強ツアーに参加する。
「あの蔵元の社員のあいさつは
それはすばらしい。あれを体験するだけで
その蔵元に対する信頼が増して、
一生懸命売りたいと思うよ」。
私が現在、何に必死で取り組んでいるかを
察知し今回、私に「勉強して来い」と
薦めてくださり、蔵元のオーナーに
自ら私の訪問を掛け合ってくださった
K会長の言。
山の中に凛とそびえる蔵に、清々としたオーラを感じる。
迎えてくださったのは、若くて男前な工場長。
同い年のオーナーと共に、近年取り組んでいらしたことを
「体育会系あいさつ」の定着についてお話くださった。
一言も聞き逃すまいと、必死でメモをする私。
目標は「全員営業 全員製造」。
具体的施策は
来客に対しての最善・最高の営業はあいさつ。
そこで、蔵元に勤める全社員が
良い挨拶ができるようになることを
目指して、オーナーと工場長が
仕組みを作り、
繰り返し繰り返し、何百回、何千回と
言い続けてきたという。
確かに、広い蔵の中ですべての社員さんが
作業の手を止め、こちらを向いて
大きな声で「こんにちは」そして、お辞儀。
私たちの姿を見ると、5メートル向こうにいる
社員さんたちもあいさつをしてくださった。
工場長の話はまだまだ続いた。
オーナーと工場長の執念で、あいさつの形は
できた、次のステップとして「心作り」を
目指されるとのこと。
心とは
「ただ、あいさつするだけでなく
あいさつをした相手の表情を見て
あいさつをしたことを喜ばれたかどうか
感じる心を育てたい」。
当然、こちらの蔵元は
隅々まで掃除が行き届き、
机の上にも、蔵の中にも
必要最低限のもの以外
いっさい置かれていない。
見るもの聞くものすべてが
ショックで倒れそうだった。
お客さまの信頼と安心を頂くために
工場のショールーム化を
我社の言葉で言うなら
「HOPPY感動工場化」を目指して
始めた改善活動。
うるさがられる程に元気なあいさつが
場内を飛び交う工場にしたい。
良い挨拶ができるようになるためには
要らないものを捨てることから始める
環境整備から。
理想の実現には、愚直なまでに基本に忠実で
いること以外に道はないことを
カラダがぶちぎれるような痛みをもって
感じました。
まだまだ甘かった自分を反省。
徹底的にやります。