AKASAKA HIKAWASAI
ホッピービバレッジは赤坂氷川神社の祭礼「赤坂氷川祭」に、氏子総代を務める当社会長・石渡光一を筆頭に全社をあげて協力しています。全盛期の同祭礼は、宮神輿を氏子町赤坂21ヶ町の山車13本が警固の形をとって神領内を巡行するもので、その情景は神社拝殿に納められている大絵馬(明治44年奉納・港区文化財指定)に見ることができます。赤坂氷川神社の山車は「江戸型山車」と呼ばれ、将軍の上覧に供するために江戸城の門を入るときのための工夫がされています。城門をくぐるとき、人形をからくりで下げ、城門をくぐったあとで人形をせり出すというものです。山車は東京の著名な神社の多くの祭礼に用いられましたが、千代田区教育委員会発行『江戸型山車のゆくえ』によると、次のように記されています。
山車の多くは東京から主として関東地方一円に流出していった。その最大の理由は「天下祭」「御用祭」の廃絶である。(中略)さらに関東大震災・大東亜戦争の災禍を経たため、流出を免れた山車の多くが失われ、現在では都内で山車の完全な姿を残しているのは、千住氷川神社の『静御前』だけとなった
(千代田区教育委員会発行『江戸型山車のゆくえ』より抜粋)
都内からほとんど姿を消していった山車ですが、赤坂氷川神社には完全な形ではなくとも9本の山車人形が現存していました。ホッピービバレッジ代表取締役会長の石渡光一は2006年、特定非営利法人 赤坂山車保存会を発足させ、貴重な文化遺産を後世に伝承することで、まちづくりの推進および学術・文化の復興に寄与すべく活動しています。2016年は、戦時中に焼失した「宮神輿」を70年ぶりに復元新調、申年に合わせて氷川山車「猿」を修復しお披露目巡行した赤坂氷川祭をバックアップしました。引き続き、「古き良き時代、江戸の粋を感じさせる『赤坂氷川山車』を未来の子供達に残していきたい」という思いを胸に、活動してまいります。