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vol. 06 ショーナ・マギー x 石渡美奈

Dance of Life:“もっと知りたい”が原動力
〜アメリカと日本の架け橋に〜

アメリカ合衆国に生まれ、1歳になるころにタイ王国へ。その後、韓国、ブラジルで幼年期、インドで青年期を過ごしたアメリカ人女性がいる。彼女の名はショーナ・マギー。現在、ニューヨークのKYODO NEWSで、国連担当記者として北朝鮮や東アジア情勢、環境問題や人権問題、教育問題などさまざまな記事を執筆、発信している。記者としてだけでなく、国連報道協会(UNCA)の役員として、ジャーナリズムの役割と使命の砦として対外啓発活動に従事するほか、若手のジャーナリストの育成にも尽力するマギーさんがホッピーと3代め・石渡美奈に出会ったのは、昨年4月。再会を祝しマギーさんがご自宅に石渡を招き、アフタヌーンティでおもてなし。ホッピー発売70周年とUNCA設立70周年という記念すべき年に運命的な出会いをした二人が語り合った。
(以下、敬称は略します)

運命的な出会い。70周年同士の「ビビッ」

石渡 ショーナさんとの出会いは昨年4月。殺陣波濤流NYの4周年演武会にて、弊社がホッピーカクテルブースを出させていただいて、そこにショーナさんがいらしてくださったんですよね。
マギー 私はその日、元同僚で良き友人でもあるジャーナリストの津山恵子さんに声をかけていただいて、演武会を訪れていました。そこでホッピーを使ったカクテル2種にまず出会った。いまでも忘れません、とっても美味しかった!オリジナリティがあって、かつミックスドリンク。いろいろなものが混ざっても独自性を失わない、東京やニューヨークを体現するかのようなカクテルでした。ちょうどそのころ、私が役員を務める国連報道協会(UNCA)の設立70周年記念行事にスポンサーとして興味のある企業や団体はないものかと、考えあぐねていたのです。私はもともと日本に住んでいたこともあり、日本に常に興味と関心があったので、ワインではなく、日本酒や焼酎のメイカーさんにイベントのドリンクスポンサーになってもらえないかと考えていたのです。そんな矢先に出会ったのがホッピー。不思議なご縁を感じました。
石渡 カクテルを楽しんでいただきながら、その場で津山さんにご紹介いただいて、UNCAとホッピーが奇しくも70周年同士であることがわかり大興奮。ビビッときて、即、ご一緒になにかできればというお話になりましたよね。
マギー いまでもあのときのことは鮮明に覚えています。美しい舞台のように、まるで脚本と演出があったようにものごとがスムースに進んでいくような。まさに「運命的な出会い」でした。
石渡 チャレンジする機会はありませんでしたが、私は国連難民高等弁務官をされていた緒方貞子さんに憧れ漠然と「国連で働きたい」と思い立ち、青山の国連大学本部に電話をしたこともあるくらいだったんです。なので、ショーナさんを介して国連にあるUNCAとの出会いを得られたことに「WOW」だったんです。
マギー 私自身は美奈さんにお会いしたとき、「女性社長!Woman power, yay!」と「WOW」でしたよ。日本の飲料業界で女性のトップというお立場。美奈さんはまさにパイオニア的存在だったのではないですか。そのチャレンジなどお伺いしたいです。
石渡 改めて振り返るとあまりチャレンジと思ったことはないんです。壁って乗り越えると新しい壁があるから、それが当たり前で。
マギー 美奈さんのバイタリティの根源はなんでしょうね。一緒にお話していると、毎回エネルギーをいただきます。
石渡 それは私も同じです。ショーナさんこそ、めまぐるしく変わる世界情勢を報道するお立場。常にブレずにいることができるのは、どんな支えがあるからですか?

「WHY」の連続。知らないことに気づき、もっと知りたくなる

マギー 幼いころから好奇心の塊でした。「Why? Why? Why?」が常にある。そのころにジャーナリストになりたいとは欠片も思っていませんでしたが、「なぜ?」と問い続けることができるのは、ジャーナリストとして必要なことだと、いまでも思います。
石渡 なぜ、そんなに「Why」があったんでしょうね。
マギー 私は生まれはアメリカ合衆国のペンシルベニア州ですが、父が外交官だったため、私が1歳にならないうちにタイ王国に家族で移住しました。3歳で韓国、8歳からはブラジル、高校時代はインドと、いろいろな国で生活してきました。だからでしょうか。文化的な違いなどに触れることも多く、「なんでタイの人はこうなんだろう」「なんで韓国の人はああなんだろう」「なんでブラジルの人はそうなんだろう」というように「なぜ」を解き明かしたかった。
石渡 「なぜ」を抱くのが当たり前の環境下で、異文化理解をされてきたんですね。それにしても「なぜ」と問いかけ続けることができるモチベーションはなんでしょう。
マギー それはまさに「答えがないから」なんだと思います。「なぜ」の答えはたくさんあって、それを知れば知るほど、知らないことにも気づいてしまう。そうしたらもう、「なぜ」を抱き続けて、学び続けるしかない。ある意味、モチベーションですよね。
石渡 わかります!自分が知らない、ということに気づくと、知りたくなる衝動が生まれ、そのためにまた動く。学びとはその連続ですよね。

これから注目されるだろう「本当の日本」について

石渡 日本に初めていらっしゃったのはいつなんですか?
マギー 18歳のときです。インドでの高校時代に日本人の旧友が二人いて、彼女たちを訪ねて東京へ。そのときに漠然と、「私はまた日本にくる」と思ったんです。その2年後、岡山県で暮らすことに。なので美奈さんより、岡山県の犬島での新しいプロジェクト「犬島ホッピーバー」について伺ったとき、またまたご縁のようなものを感じました。
石渡 東京や大阪などの大都市以外にも、日本の地方都市を知っていらっしゃるマギーさんにとって、日本の何が興味深いですか?
マギー 明るい話題ではないかも知れませんが、いまもっとも興味深いのは過疎化のことです。素晴らしい日本らしさが残る地方の活性化のために何かできることはないのか。答えはまだ分かりませんが、考えています。おそらく東京や大阪のような大都会を知った外国人が次に訪れたいと考えるのは、地方だと思うのです。そこに「本当の日本」を求めてやってくるはず。そのときに、日本の原点や多様性を伝えてくれる存在である地方が元気でなかったら残念なことです。
石渡 貴重なご意見です。犬島のホッピーバーも古民家をリノベートしているのですが、その目的はコミュニティのための場所をつくること。犬島は3年に一度のアートの祭典、瀬戸内国際芸術祭が開催される島のひとつであり、その期間、日本中・世界中からたくさんの方々が訪れますが、ホッピーバーは彼らのためだけでなく、一番は犬島で生活する方々のため。犬島で暮らす方々の憩いの場所になることが願いです。
マギー 東京に本社を構えるホッピービバレッジが、ホッピーというプロダクトではなく、そうした社会貢献を第一にした取り組みをされていることは、本当に素晴らしいことです。美奈さんはこれまでも、このような取り組みを通してホッピーコミュニティを広げてこられたんですね。変革には時間と労力がかかります。でも一歩一歩が大切。忍耐強く、家族、友人、同僚ど、自分の身の回りから変えていくことで、コミュニティが広がっていきますよね。美奈さんはホッピーという魅力的な製品を掲げビジネスパーソンとしても、コミュニティを形成できる。こんな強みはないですね。

知ったことは教えたい・伝えたい。そして共に成長したい

石渡 ホッピーには、異文化交流と理解に貢献する民間外交官としての役割を担ってもらっています。マギーさんに褒めていただいたホッピーカクテルは、焼酎やラムなどでミックスされたものですが、日本国内でもホッピーは場所によって違う混ざり方で親しんでいただいています。ホッピーの多様性や可能性を私自身ももっと知りたいんです。
マギー 自分が向き合う相手やものについて「知りたい」と思うことは、成長や進化のキーですよね。いま私が最もこの国で懸念しているのは、向かい合うもの同士が乖離していることです。政党でもなんでも「わたしはこちら、あなたはあちら」で終わり。本来であれば、相反する場合でも、解決の糸口を見い出すために対話の機会を持ってきたはずです。しかしいまの社会は、コミュニケーションを図ろうという前向きな姿勢が見られず、溝が広がるばかり。絶望的なニュースに心が沈むことがあります。
石渡 世界情勢がいまだかつてないスピードで変容し複雑化し、情報が飛び交う時代のなかで、ジャーナリストの使命とはなんでしょうか。
マギー 伝え続けることのみです。世界がどこに向かっているのか、ゲームの終わりが見えないからこそ、情報をインプットすることに満足せず、それをもとにShake our thinking(限界まで深く考えること)ができるか。そして変われるか・成長できるかが最も大切なことだと思います。私がジャーナリストとして伝えることのほかに、人に教えることが好きなのは、そのコミュニケーションによって生まれる、共に成長できるという相乗効果を実感してきたからだと思います。

情報化社会において大切なこと:
Shake Our Thinking(限界まで深く考えること)ができるか
対面型コミュニケーションができるか

石渡 岡山県に住んでいらっしゃるときは先生でいらしたんですよね。いまでも教えていらっしゃいますか?
マギー UNCAのほかにも、発展途上国から若手のジャーナリストを国連に招き、国連報道の現場で学んでもらう基金のボランティアをしていますが、彼らにイロハを教える機会があります。しかし、それぞれ違うバックグラウンドからやってきて同じ立場で期間限定で学び合う彼らの姿から教えてもらうことも多いです。
石渡 私も社員と共に成長しようという約束があるから自分を正せる部分が多いです。

環境問題への取り組みで世界はひとつになれるか

マギー 美奈さんにモットーをお訪ねした際、「感謝」とおっしゃったのが印象に残っています。「感謝」の気持ちを忘れなければ、大抵のことに動じず、前向きな気持ちでいることができます。大切な心構えですよね。
石渡 昨年6月、UNCAの設立70周年記念行事に参加させていただいた際、グテーレス国連事務総長が、ジャーナリストであるというだけで殺害された方々がいる、それでもジャーナリズムが滅びることがあってはならない、ここにいるジャーナリストの方々が砦だという話をされましたが、私はそのとき世界で何が起きているのかを近くに感じたんです。命を賭して真実・事実を伝えようと昼夜走るジャーナリストの方々がいることを実感し、日本は平和ボケしているなと。そして伝えるプロとしてジャーナリストの方々がいることに改めて感謝しました。マギーさんは現在、どんな分野に最も関心を寄せていらっしゃいますか。
マギー 温暖化をはじめとした環境問題です。持続可能な成長についても考えさせられます。大きな変化をすぐに期待できませんが、これも自分から始める改革だと、自分の誕生日から「プラスチック製品を選ばない」「容器をガラスびんに変える」など実践しています。
石渡 弊社も今年は全面的に環境宣言しています。広告にも「いまこそ、奇跡の星『地球』のためにできることを」というメッセージで、Be Happy with Hoppyを掲げました。
マギー ずっとガラスびんを使ってきたホッピーだからこそ説得力がありますね。世界各国の異常気象を目の当たりにして、地球が悲鳴を上げていることは明らかです。いま私たち人類がほかの争いを抜きに共に改善のために取り組んでいかなければならない問題だと思っています。
石渡 具体的にできることを一つ一つしていかなければなりませんよね。環境問題を伝えることは啓発活動でもあります。報道も企業も共にできることを模索していきたいですね。
マギー 美奈さんとお話して、またしても共通する想いを知ることができて嬉しいです!日本とアメリカを繋ぐ何かを仕掛けていきたいですね。
石渡 こちらこそです、またご一緒できることを楽しみにしています!
Photographer: Lisa Kato

ショーナ・マギー

Seana Magee

ジャーナリスト、国連報道協会ボードメンバー