2017年4月のカレンダーを手がけたのは、カナダ・トロントを拠点に活動するアーティストのジュリー・リジェ=ベレール。ヴィクトリアン調の古い写真を軸にパターンを散りばめたコラージュ作品を得意とし、カナダ国内をはじめ、ニューヨークやロンドンでも個展を開く。肖像写真の格式ばった真面目な顔とは一線を画すような模様や色使いのコントラストに面白みを見出し、外見など外から見える世界と内面、内側の世界の違いを表現すべく、この数年、顔の上半分と下半分でくっきり違う世界観を持つ作品の制作に力を入れている。偶然出会った日本の型染め紙や千代紙の伝統的な模様や色味にもインスピレーションを受け、作品に取り入れている。「ホッピーが持つ内側の面白さが弾けるイメージ」で今作を手がけた。
Julie Liger-Belair, an artist based in Toronto, Canada. Julie gets her ideas from literature, music, dreams, and observing the world around her. A few years ago, she discovered traditional Japanese paper and has used them extensively in her work. The strong graphic elements in Katazome-shi and Chiyogami paper along with their beautiful color schemes are often the starting point for each of her new artworks.