2014年6月 7日

軽井沢国際音楽祭2014

 

「いつかクラシック音楽の祭典に関わらせて頂きたい」

この春、奇跡が舞い降りた。私の夢がまた一つ有り難いことに叶った。

夏の音楽祭の中でも人気の一つ、夏の軽井沢の風物詩、軽井沢国際音楽祭2014のメインスポンサーをさせて頂くこととなったのである。

小さい頃から音楽が好きだった。

中学生の時、晩年のカラヤンの来日コンサートに連れて行ってもらったことは今でも良い思い出だ。

しかし、本当に好きになったのはここ数年のことである。

きっかけは2010年に書いた人生初めての修論。

WBSの大先輩(もちろん、お会いしたことはない)である、大木裕子先生の著書「オーケストラの経営学」に出逢った時、オーケストラと経営というこれまで自分の中で全く接点がなかった二つが結びつき、気になり始めた。

本気の火がついたのは、修論提出後にカーネギーホールで聴いた(見た)小沢征爾先生のブリテン、戦争レクイエム。

2010年12月17日は、ゼミ内の修論提出日。実質の提出日だった。そして翌18日の夜にNYのカーネギーホールで小澤先生の舞台が予定されていた。

朝の飛行機で飛べば、同じ日の同じ時間帯にNYへ到着可能だ。

修論を書きながら、私は渡米を決めた。

提出前の2週間はほぼ、毎晩徹夜状態。そして、とりあえず提出できた12/17の夜はゼミの同期達と馬場で大宴会。翌朝、寝不足&大宴会で向かう成田までの道のりは、完全に二日酔いだったことを今だから告白しよう。


マエストロの復活が願われたその日のカーネギーホールは、なんとも言えない空気感だったように思い出す。今もずぶのド素人だが、あの時は今以上に何も知らなかった。その私でも感じたホール全体を包む一体感。サイトウキネンと客席のマエストロの復活に懸ける必死の願いが高い天井で一つになり、全体を包んだかのようだ。そしてマエストロからも次元の異なるような崇高なオーラが発せられていた。

今だから思う。ファン達は、祈る気持ちで音符を一つ一つ、小澤先生のタクトを一つ一つ追って行ったのだろう。時間の経過が長いような短いような、そんな気持ちだったのではないだろうか。

そして1時間半後。

「世界の小澤復活!」すべての楽章を見事に振り切られた小澤先生に割れんばかりの拍手が捧げられる。その時だ、隣のアメリカ人の女性が号泣している姿に気づき、ビックリしたのは。

アメリカの地で、ステージの上は全て日本人。小澤先生も日本人。

ホールには日本人も多く見られたけれど、そのほとんどがアメリカ人。

そのような環境で、アメリカ人が号泣してた。

クラシック音楽がこんなにも人に大きな感動を与えられるんだ。

国境を越えて、人の心を揺さぶることができるんだ。

今思えば何の不思議もないことかもしれないが、異国の地で実際にその様子を目にした時、大きな衝撃が私の心に走った。

それ以来、私の人財教育と組織作りのアナロジーはオーケストラになり、私は時間を見つけては足しげくオーケストラを聴きに行くようになった。もちろん、気になるのは指揮者だ。そしてコンサートに通ううちに、気になる指揮者がひとり、また一人と増えてきた。好きな曲、シーンに合わせて聴きたい曲、ヘビーローテーションで聴く曲、好きな作曲家。。。と、音楽そのものにも興味関心が湧いて来た。

2012年、新卒でお世話になった会社の同期が亡くなった直後のラフォルジュルネ、図らずもその会社がスポンサードをしていたコンサートで、下野達也さん指揮のブラームスの2番を聴いた時には、ついに私も涙が溢れた。入社後初のクリスマス会、恒例の新人による余興で一緒に歌った彼女の、大学時代のクワイアで鍛えられた美しい凛とした澄んだ歌声をオケの調べに乗せて思い出したからだ。

年末年始のみならず、世界各地で夏にはクラシックの音楽祭が開催されることも知った。

行きたいと思う気持ちがいつの間にか、「創ることに関わってみたい」に変わっていた。

その数週間後のことだ。

奇跡が赤坂に舞い降りた。。。

思いもかけずに頂戴した、軽井沢国際音楽祭のスポンサーのお話。

音楽祭。おまけに軽井沢!

実は、軽井沢とのご縁がなければ、ホッピーは生まれていなかったというほどに、かの地と弊社は深いご縁で結ばれている。

かつて頂いたご恩への多少なりとも返礼になるのならば。

心が大きく動いた。

「音楽を通じて子供達に対する情操教育を」

掲げていらっしゃる目標の一つが、人財教育をライフワークとする私の想いと合致した。

深く関わらせて頂くことで、弊社の人財教育やマネジメントにフィードバックできることも沢山あるかもしれない。

ほぼ即断即決だった。

そして3月からプロジェクトが正式に動き始めている。

創り上げるところから関わらせて頂きたいという、私の我がままを受け止めてくださり、スポンサーの域を超え、まるで実行委員の一人かのように、担当社員共々、制作に関わらせて頂いている。

監督を始めとし、日本を代表する演奏家の現役として様々な現場を持つ方々ばかりだ。

打ち合わせは、演奏旅行から戻っていらしての夜遅くからということも少なくない。

でも、最高峰に君臨する芸術家の皆様の背中を見せて頂き、感性にじゃぶじゃぶとクリエイティブのシャワーを浴びるような打ち合わせはどれもこれもが楽しくてたまらない。

おかげさまで仕事に幾色もの彩りが加わり、他の仕事も含めて毎日が何倍も楽しくなった。

こんなに有り難いことはないと、心から深い感謝の念を捧げて止まない。

でも、これもホッピーを召し上がってくださる星の数ほどのお客様のおかげさまだ。

とあるビジネスパートナー様からこんなお言葉をいただいた。

「ミーナさん、それは良いことを決めてくれた。僕たちの飲む一杯のホッピーが文化の発展や子供の健やかな教育の役に立つなら、こんなに嬉しいことはない。ホッピーを飲む楽しみが増えたようだよ。これからもっとがんばってホッピーを飲むからね」

温かいお言葉がとても有り難かった。

そして、メーカーとして美味しくて安心安全な製品を製造させていただくのは当たり前のこと。

製品を通じて、お客様にさらに喜んで頂ける付加価値をいかにご提供できるか。

当代のメーカーの使命を改めて教えていただいたと感じた。

音楽祭のお話をお引き受けして良かったと心から思った。

夏には全社員と共に軽井沢に向かうつもりだ。

私が耳ダコのように話しているオーケストラ経営をオーケストラを全員で体験し共有する。

現地では、オリジナルのホッピーカクテルも登場する。

この貴重な経験を自分の感性の磨き、マネジメントの質の向上と、お客様への新たなる価値のご提供など、ありとあらゆる場にフィードバックし、「ホッピーが軽井沢国際音楽祭を手伝って良かった」と仰って頂けたらこんなに嬉しいことはない。

2014年夏、ホッピービバレッジには、さらに新しい幕が開きそうだ。

 

IMG_1421.JPG

投稿者: hoppymina 日時: 2014年6月 7日 16:46

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